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乳児ボツリヌス症について追記しました(2017_04_08)

蜂蜜は古くから「薬」としても用いられてきた食材です。健康にとてもよい働きのある自然食品です。

ただ、「はちみつ」なら何でもいいというわけではないのです。
手を加えていない純粋な蜂蜜を摂ることです。はちみつは食べ方によっては毒にも薬にもなるのです。

そのひとつは、蜂蜜は加熱しすぎてはいけないということです。40℃以上に加熱しないほうがいいのです。はちみつは加熱することで栄養が減少します。(こちらのページでさらに詳しく解説しています:はちみつは40℃以上に加熱すると栄養がほぼゼロ!

ついつい蜂蜜に熱を加えて使っていることがあるかもしれませんが、蜂蜜の栄養を逃さず十分に摂取するためにも、ぜひ参考にしてください。

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純粋な蜂蜜

純粋なはちみつは、生命エネルギーにあふれ、身体の中の毒素をはきだしてくれる素晴らしい働きを持っています。

蜂蜜はそのほとんどが単糖類でできているため、胃や腸で分解・消化される必要が無く、栄養分は血液に直接吸収されます。この栄養成分は脳の栄養にもなっていきます。

このため、蜂蜜の栄養分は即効性があるとされ、疲労回復には大きく役立っているのです。

はちみつの即効性

即座に疲労回復効果がほしいのは、スポーツ選手ですね。

試合の合間に飲むのは、もちろんアクエリアスなどに代表されるスポーツドリンクもあるのですが、自家製の疲労回復ドリンクには蜂蜜が入っていることも多いのです。

はちみつの性質

栄養素

はちみつにはビタミンB1、B2、B6、C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などが含まれているのですが、これらのビタミン類は熱に弱いのです。

蜂蜜を加熱すると「毒素」の性質になるの?

蜂蜜を食べる時には、注意しなければならないことがあるのです。

「はちみつ」を40℃以上にした場合、蜂蜜はその栄養価を十分に働かせることができなくなるのです。
熱に弱いビタミン類の働きが減少してしまいます。

「蜂蜜を40℃以上に加熱すると毒になる?」と書いていますが、危険な「毒物」に変化してしまうということではありません。
インドの伝承医学・アーユルベーダ※の考え方では、はちみつを加熱することで、(体に直接的な危害を与える「毒物」になってしまうということではなく)アーユルベーダのとらえかたとしての毒素の性質を持つ物質に変わってしまうということです。「デトックス」などでいうところの「体の毒出し」という表現にあたる「毒素や老廃物」に近いかもしれません。一般的いう「毒物」という意味ではありません。
蜂蜜の栄養素を十分に体に摂り入れるためには、加熱しすぎない方がいいということです。

※ アーユルベーダとは、インドの世界最古の伝承医学で、世界三大医学の一つです。予防医学でもあり、優れた健康法として多くの書籍も出版されています。

体を温める作用

砂糖に代表される甘いものは、摂り過ぎると身体を冷やす作用があるのです。しかし、はちみつに関しては、逆に、甘い食材であるにもかかわらず、身体を温める作用があるのです。

はちみつの性質

アーユルヴェーダでは、はちみつは「熱」という性質を持っているとされます。

紅茶などには、砂糖のかわりに蜂蜜を入れてのむこともありますね。

もともと「熱」の質のある蜂蜜を、熱い紅茶などに入れると、少し刺激のある味に変化してしまい、「純粋なはちみつ」とは言えない状態になってしまい、体内でアーユルベーダの考えでいうところの「毒素」としての性質になってしまうと言われています。
※実際の「毒物」になるわけではありません。

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加熱したはちみつの影響は?

インドのアーユルヴェーダの考え方では、体の中の毒素は白湯を飲んだりすることで、からだの熱を上げて体の外に排出できるとしています。

しかし、はちみつの場合は、もともと「熱」の質をもった蜂蜜が、加熱されると「毒素」の性質をもつようになります。その状態で熱い白湯を飲んでしまうと、さらに「毒素」の性質を強めてしまうことにもなります。

それだけでなく、毒素は排出されず体内にグダグダと残り続けてしまいます。
ですから、「はちみつ」は加熱せずに摂取することがよいとされています。

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はちみつの食べ方

では、どのように食べたらいいのかですね。
はちみつの栄養などの効能をしっかり発揮させるためには、「はちみつはそのまま食べる」ことです。

参考:マヌカという植物から採取されるマヌカハニーは医療レベルの非常に高い健康効果があるとされています。ぜひご参照ください。マヌカハニーのUMFとは マヌカハニーMGOとは? マヌカハニーの食べ方と効果

はちみつは単独で食べる方がいい

ケーキやクッキーなど、はちみつ以外に甘いものと一緒に摂ることも良くないのです。砂糖系の甘い食品の「体を冷やす作用」と、はちみつの「体を温める作用」がバッティングして、せっかくの蜂蜜の効能を十分に得ることができません。

ぬるま湯に溶かして飲む

蜂蜜を単独でなめることに抵抗があるなら、ぬるま湯に溶かして飲む方法もお勧めです。ぬるま湯はもちろん40℃以下です。

でも40℃以下では、なんとなくぬるい湯?水?といった感じですから、そこにレモンを絞って入れると、はちみつレモンのジュースっぽくなっていいかもしれません。

でもなんとなく味気なさそうですよね。まあ、ちょっとおいしそうではないかもしれませんが、このような方法で摂取することで、蜂蜜の栄養を効率よく摂りいれられますし、胃腸の浄化も十分に期待できるのです。

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トーストしたパンに塗るなど

トーストやホットケーキのように加熱調理した食品に塗って食べるならOKでしょう。ヨーグルトに混ぜて食べるのもいいですし、ちょっと溶けにくいですがアイスコーヒーに入れてよく混ぜてから飲むこともできますね。フルーツにかけて食べるのもいいと思います。

よく吟味して購入すること

スーパーなどで販売されているはちみつは、何らかの加熱処理がされているものが多いようです。加熱処理をして水分をとばしてあったり、アスパルテームなどの人工甘味料が加えられていることもありますから、購入時には、ラベルをしっかり確認したほうがいいですね。

※乳児ボツリヌス症

2017年4月7日、日本で初めて「乳児ボツリヌス症」が原因で乳児がなくなったと報道されました。「乳児ボツリヌス症」は、1歳未満の乳児に「はちみつ」を与えることで、はちみつに含まれるボツリヌス菌が原因でまれに発生する症状です。

1歳未満の乳児の体内に、ボツリヌス菌が入ると腸内で繁殖し「乳児ボツリヌス症」になることがあるとされています。ただ、ニュースでも、はちみつが「危険」ということではなく、1歳以上であればはちみつを食べても大丈夫と報じていました。

最近では多種類のはちみつが簡単に手に入りますが、日本のはちみつのみならず、健康効果が高いとされている輸入品の「マヌカハニー」についても、自然食品だからといって1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。

乳児ボツリヌス症の症状があればすぐに診断を!

乳児ボツリヌス症の症状は、なかなか素人では判断しにくいものですが、主に四肢の麻痺を引き起こすことが多いようです。そのほか、呼吸の仕方が普段とは違っていたりするのですが、これらは目に見える症状です。

しかし、乳児の場合、本人(乳児)が訴えることのできない便秘や、視力の低下などは目に見えず親も判断しにくい症状もあるのです。

いつもと違った症状がある場合は、すぐに医師の診断を受けることはもちろん、はちみつを与えないことも大切です。

まとめ

はちみつはとても優れた自然食品ですから、含まれている栄養素やその効能をしっかり摂取するために、蜂蜜は加熱しないで生のままで食べるようにしたほうがよいでしょう。

「生」で、パンやヨーグルトに加えて食べるのは、手間がかからずお勧めの食べ方です。また無加工の純粋な蜂蜜を選ぶことも大切すし、はちみつを練り込んだ加工食品、特にお菓子やケーキ類を食べるより「生のはちみつ」そのままの方がはちみつの栄養素を十分に摂取することができます。

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