頭痛・頭病でお悩みの方、猿羽根山地蔵堂(さばねやまじぞうどう)を訪れてみてはいかがでしょうか?猿羽根山地蔵堂は東北・山形にあり、特に頭痛封じ・頭病平癒のご利益があると信仰されていますが、無病延命、子授、安産でも信仰されているお地蔵様を祀る由緒あるお寺さんです。

お地蔵様に頭痛封じ・頭病平癒を願ってお参りするのですが、昔から伝えられてきた方法がとてもユニークで頭病平癒の大きなご利益があることで知られています。頭痛封じのお守りやご祈祷も受け付けてもらえます。

日本三大地蔵尊のひとつでもある「猿羽根山地蔵堂」。
詳しく紹介させていただきますので、ぜひお参りに訪れてみてくださいね。

※この記事は、猿羽根山地蔵堂様からお話を伺って書かせていただいています。お地蔵様やお守り等のお写真につきましてもご提供いただき、掲載の許可をいただいています。

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猿羽根山地蔵堂(さばねやまじぞうどう)

16世紀ごろ、猿羽根山地蔵堂のある峠には多くの仏様が寄進されて、「最上四十八ヶ所地蔵菩薩巡礼打留霊場」と呼ばれる峠になったのだそうです。以降多くの人々がお参りに訪れるようになり信仰が集まったとされています。

御本尊

猿羽根山地蔵堂のご本尊 猿羽根山地蔵大菩薩は、なんと4センチほどの小さなお地蔵様です。このお地蔵様は武将 沼沢新左エ門が兜につけお守りにしていたと言われています。猿羽根山地蔵堂は沼沢新左エ門の居城であった沼沢楯の南に位置しています。

こちらのご本尊様は丑年にのみ猿羽根山にて御姿を拝むことができます。
とても小さなご本尊様ですが、神仏に限らず、すべてのものは形や大きさではなく、その「奥」にある、目には見えない大きな、一つにつながっている・・・「源」のようなナニカ・・・があるように私は思っていますが、どうでしょうね。ご本尊様を通して何かを感じることができるといいと思うのですが。

頭痛封じ・頭病平癒のお守り

峠のお地蔵様とお守り

峠を通る人々を見守ってきたお地蔵様で、頭痛封じ・頭病平癒・身体堅固のご利益があるとされています。

手拭いをかぶせてお参り

東京の巣鴨にある「とげぬき地蔵」は、良くしたい体の部位と同じ部分を撫でるというお参りの仕方はよく知られていますね。
「峠のお地蔵様」も、ちょっと似ているかもしれません。
具体的には、お地蔵様の頭に手ぬぐいをかぶせて、お堂の周りを3周回ってお参りします。
そしてその手ぬぐいを持ち帰って枕の上に敷いたり、ほっかむり、頭を拭くなどして使うと体が丈夫になる、頭病がよくなる、身体堅固、頭病平癒のご利益があると特に信仰されています。入院されている方に手ぬぐいを贈る方も多いとのことです。

手ぬぐい

手ぬぐいはほとんどの方が地蔵堂で購入されるそうですが、もちろん持参した手ぬぐいでも大丈夫ですよ。

↓地蔵堂では2種類の柄が用意されています。

ご利益の由来

戦国時代の武将 沼沢新左エ門がカブトにお地蔵様をつけて出陣したことに由来しています。武将はたくましく、戦に強く、子孫繁栄したということから、そのご利益を頭からいただこうということで手拭いをかぶせてお参りがされるようになったのだそうです。
実際にカブトに付けられていたという御本尊様の御開帳は12年に1度、丑年です。次は東京オリンピックの翌年2021年ですね。
「峠のお地蔵様」は本堂すぐ隣の「成願堂(じょうがんどう)」という小さなお堂の中に祀られています。

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安産のお守り

猿羽根山地蔵堂に向かう石段のわきに「授子宝 猿羽根山地蔵堂」と書かれた木の標識があります。猿羽根山地蔵堂は地元では頭痛封じ・頭病平癒としてご利益があることで有名ですが、子宝・安産を願うご祈祷も受けることができます。もちろん安産のお守りもありますよ。

「一度まいれば、二度かなう」子授安産の昔話

息子夫婦の子宝を願ってお母さんが熱心にお参りすると、めでたくお嫁さんも自分も子を授かりました…と伝えられていて、子授安産のご祈祷も多くされています。

ご住職手作りの願かけ地蔵

ご住職が陶芸でひとつひとつ手作りする小さなお地蔵様。安産祈願で持ち帰った方から、「お地蔵様にそっくりな赤ちゃんが生まれた!」という声も。
お寺さんのお話では、『手作り地蔵は当初は住職の趣味で作っていたのですが、譲って欲しいという方がいらっしゃって、お参りの方、ご祈祷の方にお売りするようになりました』とのことです。
手作りのお地蔵様は、ひとつひとつがかわいらしくて、とても温かみを感じますね。

隠れた名物「だるまおみくじ」

お寺ならではのダルマおみくじは子供から大人まで大人気!ダルマさんは縁起物ですので、持ち帰るもよし、納めていくもよしです。私ならおみくじは境内に結んで、ダルマさんは持ち帰りますね。めっちゃカワイイです。

初詣では雲海も望める!

「猿羽根山地蔵堂」は冬場は雪が積もって猿羽根山まで登れなくなるのですが、初詣の期間(正月 三が日)だけは除雪がされます。初詣には一年の健康を願い、ご祈祷や破魔矢を求める参拝者でにぎわいます。運が良ければ雲海も見ることができるとのことです。
初詣を除く11月25日~4月23日は閉山期間ですので、お守りやご祈祷を希望される方は、定泉寺で授けていただけます。

↓地蔵堂から見下ろす雪山の雲海はとても幻想的ですね。

猿羽根山地蔵堂の一年

杉から長寿のパワーをいただく

開山期間は初詣三が日、4月24日~11月24日です。
雪解けの4月24日のお地蔵様の御縁日に開山します。小鳥や野草が境内を包む、癒しの空間が解放される時期です。芭蕉が訪れたという猿羽根山峠は、最上川、蔵王山、鳥海山、月山などを望むことができ、境内の樹齢500年を超える杉の幹にじっと手を触れ、長生きのパワーをいただく方も多いとのこと。

地蔵盆 8月24日の奉納相撲

子供たちの健康をお地蔵様に感謝し、毎年8月24日は境内の土俵にて奉納相撲を行います。
多くの観客でにぎわい、勝ち抜いた子供にはお札が渡されます。

紅葉の11月24日 閉山

秋には七五三のご祈祷が行われ、身体堅固をお祈りします。紅葉を背景に境内やお堂の中での写真撮影もOKです。紅葉の中でのお参りは格別だと思います。

まとめ

参考
病気平癒で有名な神社・東京の六社!健康祈願のお守りとご利益!
京都で健康祈願、ご利益のある神社は?|最強のご利益三社!
大阪で病気平癒で有名な神社とお寺|お守りとご利益は?

猿羽根山地蔵堂はとても神秘的な空間にあり、まさに山形のパワースポットともいえる場所です。お参りの際は地蔵堂からの雲海はぜひとも見てみたいものです。


JR舟形駅から徒歩20分、タクシーなら約8分ですが、ゆったり空気を感じながら歩いてみたいですね。歩き疲れたら境内にあるお蕎麦店がいいですよ。和尚さんが地元の蕎麦粉を製粉して手打ちしたざるそばが食べられます。また、精進料理のひとつである胡麻豆腐も名物です。

猿羽根山地蔵堂のHPもぜひご覧くださいね。
住所:〒999-4601 山形県最上郡舟形町舟形境の峰2981
電話:0233-32-2792

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