病院に行くほどではないけれど、軽い頭痛が続くなど、いわゆる頭痛持ちの方は意外と多いものです。日本では片頭痛持ちの方は、何と840万人もいるという統計がでています。症状が軽くても、気にならないはずはありませんね。すぐにでもスッキリしたいものです。出来れば薬も飲みたくない・・・。それなら神頼みか?というわけでもありませんが、頭痛に大いなるご利益のある神社は存在するのです。

京都には頭痛封じのご利益で有名な神社お寺があります。三十三間堂もその一つ。京都散策や京都旅行のときにぜひ訪れていただきたい神社と頭痛封じのご利益を紹介します。参考にしていただければと思います。

スポンサーリンク

三十三間堂

蓮華王院

平安時代後期の後白河上皇が創建し、正式な名称は「蓮華王院」といいます。その本堂が「三十三間堂」。本堂は東向きに建てられていて、南北方向の壁面の柱間が33あることから、三十三間堂と呼ばれています。南北方向はなんと120メートルもあり、お堂の端に立って眺めると、はるか先にまで続くお堂の長さに圧倒されます。遠近法の極みを感じることが出来ます。

新春の「通し矢」の行事は有名ですが、お堂内の10段のひな壇にずらりと並ぶ、金色に輝く1001体の等身大の千手観音像は見事です!圧巻ですよ!この観音像の中には、自分が会いたい人に似た像が必ずあると言われています。

三十三間堂のご利益「頭痛除御守」

後白河上皇は、当時頭痛に悩まされていたといい、頭痛平癒を願う意味もあって三十三間堂が建立されています。創建後、後白河上皇の頭痛は快癒したことから、頭痛除けの神社として、本尊の千手観音は頭痛封じの仏様として信仰を集めるようになったと伝えられています。三十三間堂は「頭痛平癒寺」と呼ばれることもあるほどです。

「頭痛除御守」は深紅の細長いお札のような形状で、「矢」の形に似せられているようにも見えます。

頭痛封じの「楊枝のお加持」

平安時代から、毎年1月に行われる法要で、「楊枝のお加持」という行事があります。聖樹とする「楊枝・やなぎ」を使って、観音様に祈願した法水を、参拝に訪れた人々に与えるという儀式で、「頭痛封じ」のご利益があるとされています。

京都駅からバスで10分「博物館三十三間堂前」下車すぐ、京阪電車七条駅からも徒歩7分ほど、交通の便もとても良いですからぜひ参拝してみてください。

今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)

春の梅や桜も見事な華やかさですが、紅葉の時期には絶対ぜったい訪れてほしいお寺です。頭痛なんて吹っ飛ぶほどの紅葉の美しさです。超~キレイです!私個人の感覚としては、11月中旬頃が京都の紅葉は最も美しいと思います。

弘法大師が開創の「頭痛封じ」の仏様

平安時代に弘法大師よって開創された寺院で、ご本尊は弘法大師作と伝えられる十一面観世音菩薩です。厄除け・開運のご利益で知られているのですが、特に「頭痛封じ」「ぼけ封じ」「知恵授け」の観音様として信仰を集めています。

「頭痛封じ」のご利益

今熊野観音寺は「頭痛封じ」・「ぼけ封じ」のご利益を授かることで有名なお寺。頭痛持ちであった後白河法皇が、「頭痛封じ」のご利益があった「頭の神様」として世間に広めたとされ、今熊野観音寺には、今も、『後白河法皇頭痛封じ霊験記』が残されています。

「三十三間堂」でも登場した後白河法皇、相当頭痛に悩まされたようですね。

枕宝布

今熊野観音寺では「枕宝布」という授与品があります。平たく言えば枕カバーです。いつも使っている枕のカバーとして、もしくは枕の中に入れておくことで、「頭」のご利益があるとされています。

ぼけ封じ観音

護摩修法として使用されている大師堂の階段下に「ぼけ封じ観音」が安置されています。本堂にてぼけ封じのご祈祷を頂いてから、お参りするようにして下さい。

スポンサーリンク

三宝寺(三寳寺・さんぽうじ)

三宝寺は京都市右京区にある、通称「鳴滝の妙見さん」と呼ばれる「頭痛封じの観音様」として知られています。日蓮宗のお寺で、後水尾天皇が帰依していた日護(にちご)という僧侶によって1628年(寛永5年)に開山されています。

頭痛封じのご利益

三宝寺では、毎年、土用の丑の日に、「ほうろく灸祈祷会(ほうろくきゅうきとうえ)」という行事が行われ、頭痛封じのご利益があるとされています。

「ほうろく灸祈祷会」とは?

土で作った平らなお皿を焙烙(ほうろく)といいますが、この焙烙の上に、火のついた「もぐさ」を三つに分けて置きます。この状態の焙烙を頭の上に乗せて祈祷する法要です。

この法要が「頭痛封じ」のご利益があるとされるようになったという、下記のような逸話があります。

  • 鎧兜姿のまま落馬した武将に、そこを通りかかった僧侶が、「兜」の上から蓬(よもぎ)を据えて火を付け祈祷すると、頭痛持ちで合ったこの武将の「頭痛が」快癒した・・・

・・・ん?はぁ?ちょっと無理くり?・・・の感じがしないわけではありませんが、こういうことが「頭痛封じのご利益」の由来になっているようですね。

伊多太神社(いたた神社/いただ神社)

京都の中心部からはかなり離れた、叡山鉄道の八幡前駅近くに「伊多太大社旧跡」があるのですが、現在では小さな鳥居と、「延喜式内社 伊多太大社旧跡」と書かれた石標が立てられているのみです。

現在、伊多太神社は崇道神社(すどうじんじゃ)の境内に祀られており、崇道神社も「伊多太大社旧跡」近くにあります。

伊多太神社の「頭痛封じ」のご利益

体のどこかが痛い時「イタタ」と言いますよね。この「イタタ」から頭痛にご利益があるとされる神社の名前がついたとされています。しかし実際は最初に「伊多太」としての名称があり、その後に「いたた(痛)」と転訛して、頭痛をはじめとする体の痛みにご利益がある神様として信仰されているようです。

ご参考に・・・山形の「猿羽根山地蔵堂」を紹介します。

京都ではないのですが、山形県にある「猿羽根山地蔵堂」(さばねやまじぞうどう)のお地蔵様は頭病平癒・頭痛封じのご利益があることで、地元ではよく知られています。

とても神秘的な雰囲気のあるパワースポットで、開山期間は多くの参拝者があります。独特のお参りの仕方や、お守り、お地蔵様の写真も満載で紹介しています。ぜひ記事をお読みいただければと思います。

まとめ

◆病気平癒ご利益総合情報ページ

ちょっとの頭痛でも気になるもので、何事も落ち着いて出来なくなってしまいます。時間をとって、気分転換の意味も含めて、「頭痛封じ」のご利益がある神社やお寺を訪れてみてはいかがでしょうか?ご利益があればありがたいことですし、なくても、「気」が一新されることが「ある」のではないでしょうか。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

▼こちらの記事も読まれています